新築住宅で見積もりを取る際のポイントとは?安心の家づくりのために

新築住宅の購入を検討している際、理想の家についての夢を膨らませる一方で、現実的に費用面も考えなければなりませんよね。そもそも家を建てる際にかかる費用にはどのような項目が含まれているのでしょうか。基本的な知識を身に付けた上で見積もりを取る際のポイントも知っておきましょう。

 

◼ 家の価格を決める項目

見積もりを取る際には見積書の内容をしっかり確認することが大切ですが、そもそも家の価格にはどのような項目が含まれているのかを知っておきたいものです。大きく分けて本体工事費と付帯工事費、諸費用に分けられます。

 

・本体工事費

本体工事費とは文字通り家本体の工事に関わる費用のこと。土地代を除く総額のうち70~80%が本体工事費に当たるのが一般的です。家の基礎から屋根や外壁、建具、内装などが本体工事費であることが多いですが、外構や内装まで含まれることもあります。見積書を見る際には本体工事費にどこまで含まれているのかも確認するようにしましょう。

 

・付帯工事費

付帯工事費とは、本体工事費以外の工事にかかる費用のこと。地盤改良工事や電気・ガス・水道の工事、外構工事などが付帯工事費に当たります。購入した土地に既存の建物が建っていた場合は、解体工事もこれに該当します。本体工事費が総額の70~80%を占めるのに対して、付帯工事費は15~20%。解体費用が含まれるかどうか、土地に傾斜がついているかどうか、地盤改良が必要か、など家を建てる土地によって費用の変動があります。

 

・諸費用

諸費用は、新築住宅の契約手続きに必要な費用全般を指します。契約に必要な登記にかかる費用、税金、保証料、火災保険料、地鎮祭、上棟式など幅広い費用が諸費用に当たります。新築住宅にかかる総額のうち、諸費用が占めるのは5~10%。家の建築に直接関わる費用ではないため、住宅ローンが適用できないことに注意が必要です。

 

◼ 見積もりを取る際のポイント

新築住宅を購入するためには高額な費用がかかってしまうため、見積書の内容をしっかりと納得した上で契約・支払いをしたいものです。そのためにもポイントをチェックした上で見積もりを取るようにしましょう。

 

・理想や希望条件を明確にする

見積もりを取るという行為は、程度の違いこそあれ家づくりのイメージができた上で業者に相談している段階のはず。そもそも見積もりを取る前に、家づくりに対する理想や希望条件を明確にしておくことが大切です。だいたいのイメージで見積もりを取ることもできますが、そのあと打ち合わせを進めるにつれて理想が変わっていき、結局見積もり額と最終支払額が全然異なるということにもなりかねません。見積もりのためだけではなく、理想の家に仕上げるためにも、理想や希望条件を家族で共有して明確にしておくことをおすすめします。

 

・相見積もりを取る

見積もりを取る際の基本ではありますが、相見積もりを取ることもポイントといえます。相見積もりとは、複数の業者に見積もりを出してもらって比較検討すること。家づくりは何回も行うものではないため、相場が分かりにくかったり見積書に記載されている価格が適切かどうかが分からなかったりすることもありますよね。相場を知るという意味でも、適切な価格で施工を依頼するためにも、相見積もりは大切な工程です。まずはお住まいのエリアで施工を行っている業者や好みのテイストの家を施工している業者の中から、いくつかの業者に絞ります。その上で明確にした理想や希望を伝えて、同じ条件のもとで相見積もりを取るようにしましょう。

 

・見積書の項目を確認する

新築住宅の費用の内訳を最初にご紹介しましたが、見積書にはもっと細かく項目が分けられています。見積もりを取る際には、見積書の項目をしっかり見て、どの項目にどの工程が含まれているのかを確認するようにしましょう。項目が明確に分かれていなかったり、価格が明瞭でなかったりする場合は注意が必要です。なぜその記載になっているのかを必ず質問するようにしましょう。

 

・要望が反映されているかを確認する

新築住宅に関する要望や希望条件を明確にすることがポイントだということをご紹介しましたが、業者に伝えた条件が反映されているかどうかの確認も大切です。外壁材や屋根材、壁紙、床材など、施工面積の大きなものは本体工事費に影響してきます。希望の素材で記載されているか、グレードは合っているか、などをしっかり確認するようにしましょう。見積書に記載されていなければ施工に反映されず、理想と違う家に仕上がってしまうことも考えられます。少しでも気になった点があれば気軽に尋ねてみるようにしましょう。

 

・記載されている費用を確認する

伝えた要望や希望が反映されているかどうかの確認ももちろんですが、記載されている費用も確認する必要があります。相場とかけ離れていないか、施工面積は合っているか、など細かくチェックするようにしましょう。

 

・疑問点は納得できるまで質問する

見積書を確認する段階で、「なぜここはこの価格なのか?」「他の業者と価格が違うのはなぜ?」「〇〇はこれで合ってる?」など、気になる点が出てくるはずです。見積書の内容を鵜呑みにするのではなく疑って見ることで間違いがあれば正すことができます。しかしそれだけではなく、疑問点がありながらもうやむやにして契約してしまうと何となく腑に落ちなくなってしまいますよね。ほんの少しでも疑問点が見つかった場合は、納得できるまで質問するようにしましょう。

 

・値引きの内容と理由を聞く

見積書を見ると値引きされていたり、相場よりも安かったりすることもあるかもしれません。値引きや安い価格設定はありがたいものですが、値引きの内容や価格設定の理由は聞いておくようにしましょう。どこかで値引きしている分、他の箇所でかさ増しされていたり何かをごまかされていたりと、落とし穴となる可能性も。値引きされていたら必ずしも怪しいというわけではありませんが、値引き額が大きかったり相場よりもかなり安く記載されていたりする場合には理由を聞いておくと安心です。

 

◼ 費用を抑えるためのポイント

新築住宅の見積もりを取る際のポイントについてご紹介してきましたが、費用を抑えるためにはどのような点に注意すると良いのでしょうか。

 

・条件に優先順位を付ける

新築住宅に対する要望や希望条件を明確にしておくことは大切な工程の一つですが、業者に相談する前に条件に優先順位を付けておくこともポイントです。家づくりは理想が高くなってしまいがちなので、あれもほしいこれもほしいと良い設備を導入したり費用がかかるような間取りを選んだりしてしまいやすいものです。そうなるとプランが決まりにくいだけではなく、どんどん費用が高くなってしまいます。費用を抑えるためには、事前に条件に優先順位を付けておくと、譲れない条件と妥協できる条件を冷静に判断することができます。

 

・業者選びは慎重に

業者選びは見積もりを取って、いくつかの業者と比較検討したあとの話にはなりますが、費用を抑えるためには業者選びも重要なポイント。プランや見積書を比較検討した上で、プランの内容や費用に納得できる業者を選ぶようにしましょう。安いからという理由だけで業者を選んでしまうと、後々家づくりそのものに後悔してしまうといったことも考えられます。そうなると家づくりにかかった費用も期間も水の泡になってしまいますよね。そのようなことを避けるためにも業者選びは慎重に行うようにしましょう。

 

◼ まとめ

新築住宅を建てる際、見積もりにおいてどのような点に注意すると良いのでしょうか。新築住宅にかかる費用の内訳を確認した上で、相見積もりを取って見積書の内容を吟味して業者を選ぶようにしましょう。家づくりのはじめに、家族で要望や希望条件を共有して明確にしてから業者に相談すると打ち合わせがスムーズに進むかもしれません。

 

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