狭小住宅でも暮らしやすい家にするためのアイデア全集

都市部で家を建てようと思った場合、狭小住宅という選択肢になってしまうこともあるはず。狭小住宅を建てるとき、土地が狭い分高さを出すのが一般的なスタイルですよね。そのほかにも暮らしやすい家にするためのアイデアはたくさんあります。

 

設計は設計事務所に依頼するとしても、家族が住む家のアイデアを自分たちで考えてみるというのはいかがでしょうか。

 

◼ 狭小住宅は増加傾向に

郊外や地方では土地がたくさんあるため、広い家を建てることができますが、都心部ではどうしても狭小住宅になってしまうことがよくあります。近年、新築住宅の延べ床面積が小さくなってきており、狭小住宅は増加傾向にあるといえます。

 

土地が減っていたり土地代が高かったりすることもあるかもしれませんが、持ち家に対する考え方が変わってきていることも理由の一つ。小さくても機能的で住みやすく、居心地の良い家への需要が高まっているのではないでしょうか。

 

たくさんの施工実績があるホームスタイリングと一緒に、狭小住宅のアイデアを考えてみましょう。家族に合った魅力的な家づくりのお手伝いをさせていただきます。

 

◼ 狭小住宅のアイデア

狭小住宅と聞くと、狭くて階段が多くて暮らしにくいというイメージがある方もいるかもしれません。しかし最近の狭小住宅はさまざまなアイデアによって暮らしやすい家が増えてきています。

 

そんな中で取り入れやすそうなアイデアをご紹介します。

 

・3階建てにする

狭小住宅は土地が狭い分、高さを出して居住スペースを確保するのが一般的なスタイル。そのため都心部では3階建ての家が多いですよね。1階から3階まで全て居住スペースに当てることもあれば、1階部分に車を停めてガレージハウスにすることも。

 

都心部では隣の家との距離が近いことが多いため、日当たりが悪くなりやすいことも。そのため家族が集まるリビングは明るい空間にするために、1階ではなく2階に配置される傾向にあります。

 

「土地が狭ければ高さを出せば解決するではないか」と思われるかもしれませんが、3階建ての家にはデメリットもあります。まず気をつけたいのが地震対策。高さがある分、平屋や2階建ての家よりも揺れを感じやすくなってしまいます。3階建ての家にする場合は耐震性の高い家にすることが大切です。

 

また3階建てにすると階段が多くなってしまうため、高齢の方やお子様がいらっしゃる場合は不安に思われるかもしれません。手すりやベビーゲートを設置するなどの対策は必要になります。

 

・周辺の建物に応じて設計

都心部では隣の家との距離が近いということをご紹介しましたが、周辺の建物に応じた設計を行うことが大切です。日当たりや風通し、周辺の建物からの視線、家の前の道からの視線など、住宅が密集していると気になることがたくさん出てくるはず。

 

窓を高い位置に設置したり、風通しが良くなるように窓の位置を考えたりと、狭小住宅ではない家と比べて工夫しなければならないことが増えてしまいます。家族によって気になること・気にならないことが違うと思いますので、希望を伝えながら設計事務所と相談してみてください。

 

・優先事項を明確にする

狭小住宅では3階建てにしたとしても、どうしてもスペースには限界があります。全ての理想を叶えることは難しいですが、全てを妥協するのも「せっかくのマイホームなのになぁ」と思ってしまいますよね。そこで、優先事項を明確にすることをおすすめします。

 

例えば「寝室は狭くても良いから、LDKだけは開放感がほしい」「何よりも洗濯動線をスムーズにしたい」「水回りをまとめたい」「駐車スペースには余裕がほしい」「子供部屋は成長に合わせて分けられるようにしたい」など。

 

優先したい項目が明確になったら、それ以外の項目は少し妥協しながら間取りや設備などを決めていくようにしましょう。駐車スペースは家に隣接しているのが一番便利ですが、どうしても他の条件と折り合いがつかなければ、近くで駐車場を探すといった選択肢も考えてみても良いかもしれません。

 

・空間の仕切りを減らす

土地が狭い狭小住宅では、空間の仕切りを減らすのもアイデアの一つ。家の中の仕切りがどの程度ほしいかは家族によって理想が異なりますよね。「狭くてもいいから家族それぞれの部屋がほしい」という方もいるかもしれませんが、それでは仕切りが増えるため壁の分のスペースが必要になってしまいます。寝室を最低限の広さにして、プライベートが必要な空間以外は仕切りを取っ払ってみると、広々とした空間を生み出すことができます。

 

・生活動線を想定する

狭小住宅では考慮するべきポイントが多すぎて、何か忘れてしまっていることがあるような気がしますよね。住み始めてから後悔しがちなポイントとして、生活動線があげられます。

 

家事動線や家族が移動する動線、来客時の動線など、理想通りにできるかどうかは別として、事前に想定しておくようにしましょう。

 

・収納スペースを工夫

狭小住宅で悩みの種となりやすいのが収納スペース。広い土地を確保できる家では収納スペースに余裕を持たせることができることが多いですが、限られたスペースの中でどれだけ収納に費やせるかを考えなければなりません。

 

狭小住宅では、階段下や小屋裏、ガレージ内などデッドスペースを収納として有効活用することが大切です。家具を利用してベッドの下や収納を兼用できるソファ、ダイニングベンチ、壁面収納などを検討してみても良いかもしれません。

 

◼ 狭小住宅で生かせるアイデア事例

狭小住宅で工夫できるアイデアをご紹介してきましたが、実際にアイデアを採用して建築された事例をご紹介します。

 

・狭小地に広い家

こちらの事例は、延べ床面積102.57㎡(31坪)。ウッドデッキの下部分を有効活用して駐車スペースとして使用しています。

南北に長い建物なので、2階は階段を中心にして水回りとLDKを一列に配置。オープンキッチンとダイニングを並列させ、生活感が出ないように冷蔵庫やパントリーは奥にまとめています。

吹き抜けのある高い天井が魅力的なLDKは、上から見るとこのようになっています。開放感たっぷりの空間でありながら、周辺の家を考慮して窓の位置を工夫しています。

2階のウッドデッキと廊下。写真の手前には水回りがあるため、洗濯動線がスムーズになっています。

狭小住宅とは思えないほど広く感じる玄関。家の中央に玄関を配置しています。

 

実際の施工事例はこちら

 

◼ まとめ

狭小住宅を建てる場合、家族の理想と予算、周りの環境など、考えなければならないことがたくさんあります。希望条件のうち家族の優先事項を明確にし、妥協できるところは妥協しながら家づくりを進めていきます。

 

狭小住宅だから全てを我慢しなければならないということは全くなく、設計で工夫することで土地を活かした魅力的なマイホームにすることができます。

 

ホームスタイリングでは、お客様のご要望をお伺いしながら、できる限りご要望に添えるような形でプランをご提案させていただきます。それだけではなく狭小住宅というデメリットをメリットに変えられるような魅力的な家にできるよう努めてまいります。魅力的な家づくりはもちろんmライフスタイルのご提案まで行なっております。

 

横浜と湘南で注文住宅の設計をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。