掃き出し窓のあるリビングが人気|メリットとデメリットも

掃き出し窓という言葉を聞いたことがありますか?新築で家を建てる際に初めて聞いたものの、どういった意味で取り入れた方が良いのかどうかが分からないという方も多いかもしれません。

 

そこで掃き出し窓のメリットとデメリット、実際に掃き出し窓のある建築事例についてご紹介します。

 

◼ 掃き出し窓とは

「石積みの家」

 

掃き出し窓とは、窓の一番低い部分が床の高さと同じ窓のこと。「掃き出し窓」という言葉に馴染みがない方も多いかもしれませんが、実は日本においてもっとも主流の窓の一つ。

 

掃き出し窓と対照的な存在なのが、窓の一番低い部分が腰の高さほどある「腰高窓」。リビングではどちらかを取り入れるのが一般的です。

 

掃き出し窓の名称の由来としては、昔は家の中もほうきで掃除していたため、窓から庭へゴミを掃き出すことから「掃き出し窓」と呼ばれるようになったといわれています。

 

掃き出し窓の特徴としては、引き違い窓であることもあげられます。引き違い窓とは、2枚の窓を左右にスライドさせて開閉する窓のこと。引き違い窓の中で、窓の低い部分が床の高さと同じ窓が掃き出し窓の定義となります。

 

◼ 掃き出し窓のあるリビングのメリット

「リゾートライクハウス」

 

掃き出し窓という言葉と、実際の様子が一致した方も多いことでしょう。

 

新築で家を建てる際に掃き出し窓を取り入れるかどうか悩んでいる方に知ってもらいたい、掃き出し窓のメリットをご紹介します。

 

・外と中を行き来しやすい

リビング横に庭や中庭、バルコニーなどを配置する家も多いですが、掃き出し窓にすることで外と中を行き来しやすいことが一番のメリット。

 

玄関に回って靴を履いて外に出るという行為と比べると、掃き出し窓近くにスリッパを置いておくだけで随分手軽に外に出られますよね。

 

お子様がいるご家庭では気軽に外遊びを楽しむことができますし、大人もちょっと外に出て読書したりくつろいだりすることができます。

 

・外の景色を眺められる

外と中を行き来しやすいというメリットと少し似ていますが、大きな掃き出し窓があることでリビングから外の景色を眺めて楽しむことができます。

 

リビングでくつろいでいるときはもちろん、キッチンで作業中、ダイニングで食事中など、どんなタイミングでも外の景色を眺められます。

 

・日当たりや風通しが良い

掃き出し窓は腰高窓と比べて窓のサイズが大きいため、日当たりや風通しを確保しやすいのがメリット。

 

リビング横に庭や中庭、バルコニーがある場合は特に、外と中の空間を繋げて太陽光を浴びたり風を感じたりすることができます。

 

・開放感がある

掃き出し窓は腰高窓よりもサイズが大きいため、リビングに開放感をもたらしてくれます。

 

都心部で家を建てる場合はなかなか広いリビングを確保するのも難しいことがあります。しかし掃き出し窓を取り入れて外とのつながりを出すだけでリビングを広く見せてくれます。もともと広いリビングでもより広く、開放感に溢れた空間にしてくれることでしょう。

 

◼ 掃き出し窓のあるリビングのデメリット

「眺望を取り込む家」

 

掃き出し窓を取り入れることにはたくさんのメリットがあることが分かりました。その一方でデメリットとしてはどのようなことが考えられるのでしょうか。

 

・断熱性が下がってしまうことも

窓が大きいと日当たりや風通しを確保しやすいというメリットがある一方、冷気に接する面積が広い分断熱性が下がってしまうことがあります。断熱性が低いと家の中で快適に過ごしにくくなり、光熱費が上がってしまう原因にも。

 

断熱性を上げるためには、空気層を挟んだペアガラスを選んだり断熱材を入れたりと、設計段階から工夫を考えておく必要があります。

 

・防犯面に注意が必要

掃き出し窓で外の景色を眺められるということは、外からも見えてしまう可能性があるということ。家の中が見えてしまうとプライバシーに不安が残ったり防犯性が低くなったりしてしまいます。

 

庭や中庭、バルコニーなど敷地内の「外の空間」を家の中から眺められるようにしつつ、敷地の外からは中が見えないように外構などで工夫するようにしましょう。

 

・窓が大きいとお手入れが大変

掃き出し窓は窓ガラスの面積が広いため、その分お手入れが大変というデメリットもあります。窓はサイズにかかわらずお手入れの腰が重いこともあるかもしれませんが、サイズが大きいことでより大変な作業だと感じることもあるかもしれません。

 

こまめに掃除する習慣をつけることで、大掃除の際に大変な思いをすることもありません。汚れが頑固になる前に拭き掃除などを行うようにしておくと良いでしょう。

 

◼ 掃き出し窓のあるリビングの建築事例

掃き出し窓のメリットとデメリットについてご紹介してきました。家を建ててから後悔することのないように、メリットとデメリットそれぞれ把握した上で取り入れるようにしましょう。

 

・ガレージハウスResortModern

こちらはリビングとダイニングに囲まれたバルコニーのある家。2方向から出入りすることができるので、手軽に外の空間を楽しむことができます。

掃き出し窓を採用することで日当たりや風通しを確保しやすく開放感のある空間となっています。外からは家の中が見えにくい構造になっているので、カーテンを開け放していても安心して過ごすことができます。

実際の施工事例はこちら

 

・Connect House 繋がる家

2階リビングを中心に、家族とコミュニケーションを取りやすく気配を感じられる間取りにこだわった事例。リビングからは広々としたバルコニーがつながっており、掃き出し窓からすぐに出入りすることができます。

バルコニーにはお子様用のテントや椅子を並べて、キャンプやピクニックをおうちで楽しめる空間になっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・HI・RA・YA

こちらはバルコニーではなく中庭とリビングが掃き出し窓でつながった事例です。リビングと外壁、中庭が全体的に白を基調としているので、日当たりと相俟って光を感じる空間になっています。

開放感がありつつ、中庭と面しているため外からの視線を感じることなく快適に過ごすことができます。

 

実際の施工事例はこちら

 

・ホテルライクシーン

スケルトン階段の高級感あるリビング。右手にはウッドデッキが見えます。

リビング横は中庭になっており、デッキと人工芝生が広がっています。その奥には水盤があり、滝の流れる音を聴きながらリビングや中庭でくつろぐことができます。

 

実際の施工事例はこちら

 

・TO-FU

高窓と天窓から光が注ぐリビング。掃き出し窓からテラスと芝生につながっており、外からの視線を遮りつつ外の空間を楽しむことができます。

外の塀に囲まれていることからブライドを開けたままでもリビングで安心して過ごすことができます。

 

実際の施工事例はこちら

 

 

◼  まとめ

「Cocoon」

 

掃き出し窓は、リビングにある窓のうち主流の形ですが、言葉として認識したことがなかった方も多いかもしれません。

 

掃き出し窓にはメリットがたくさんありますが、実際に取り入れる際にはデメリットも把握した上で検討するようにしましょう。

 

実際に掃き出し窓のある家の事例をご紹介してきましたが、魅力的な事例はありましたか?

 

ホームスタイリングではお客様のご要望をお伺いしながら、最適なプランをご提案させていただきます。横浜や湘南で注文住宅の建築をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。