戸建てを建てる際に知っておきたい天井の高さについて

新築で戸建てを建てる際、天井の高さが気になっている方も多いかもしれません。

 

平均的な高さや、天井が高い家のメリットとデメリットなど、家を建てる前に知っておきたい天井の高さに関する知識をご紹介します。

 

◼ 天井の高さで印象が変わる

「www. ~ sou の家 ~」

 

賃貸で家を探しているとき、同じ広さでも広く感じたり逆に狭く感じたりした経験はありませんか?壁や床の色、部屋の形なども関わってきますが、天井の高さによって実は印象が大きく変わるのです。

 

家を開放的な印象にしたければ天井を高めに、落ち着く空間にしたければ少し低めに、など天井の高さで家の雰囲気を決めることもできます。

 

普段はそこまで天井の高さを意識することも少ないかもしれませんが、戸建てを建てる際にはチェックしておきたいポイントの一つ。家を建てたあとで「もっと天井を高くすれば良かった…」「天井が高すぎて困る…」といった後悔をしても、どうにもできません。

 

そこで戸建てを建てる前に知っておきたい天井の高さについて詳しくご紹介していきます。

 

◼ 天井高について

「トータスハウス」

 

そもそも天井高とは、床から天井までの高さのこと。戸建てを建てる際には必ずしも好きな高さに決められるわけではなく、建築基準法に基づいた「210cm以上」にする必要があります。

 

これは居室における決まりなので、廊下などのスペースでは210cm以下でも問題ありません。

 

・平均的な高さ

天井高の平均的な高さは戸建てかマンションかによって異なります。

 

戸建て

戸建てでは、昔は和室が多かったため座ったときの視線を基準として220cm程度が標準でした。しかしイスに座る生活が中心になるとともに240cmが人気の高さとなっています。今でも和室では220cm、洋室では240cmといったように使い分けることも。

 

また輸入住宅では天井の高さを270〜300cmに設定することもあります。天井は高ければ高いほど良いと思われる方もいるかもしれませんが、日本人の身長を考えると平均的な高さを選ぶ方が無難かもしれません。

 

またご紹介した高さは1階部分の平均であり、2階部分は平均よりも低いことが多くなっています。

 

マンション

マンションでも同じく建築基準法で210cm以上の天井高が定められていますが、平均は240〜250cm。昔は230cmの高さが多かったのですが、10cmの差でも開放感に違いが出てくるため、天井が高い家が人気となっています。

 

◼ 天井が高い戸建てを建てるメリット

「白と青の家」

 

戸建てとマンションそれぞれの天井高の平均をご紹介しましたが、天井が高い戸建てを建てることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

・開放感がある

同じ広さや同じ間取りであっても、天井が高いことで開放感を得ることができます。また天井が高いと高い位置に窓を設置することができ、日当たりも良くなります。

 

広さを感じやすいだけではなく、気持ち的にもゆとりを持って過ごせることもメリットだといえます。

 

・段差のある間取りにできる

LDKの天井を高くすると、リビングとダイニングで段差を付けた間取りにすることもできます。

 

リビングを基準の高さにしてダイニングやキッチンを小上がりにしたり、LDK全体を同じ高さにしつつ和室を小上がりにして秘密基地のような空間を作ったり、段差を付けることで遊び心のある間取りにできます。

 

・壁の量が増える

天井が高いと、その分壁の量を増やすことができます。壁の量が増えるということは、収納として使えるスペースが増えるということ。収納家具を置いたり、壁面収納を設置したり、インテリアを並べたりと使い道はさまざま。

 

同じ広さでも壁の量が増えるだけでスペースを有効活用しやすくなるのは大きなメリットだといえます。

 

◼ 天井が高い戸建てを建てるデメリット

「niko-no-hako」

 

天井が高い戸建てを建てるメリットをご紹介してきましたが、デメリットも把握した上で天井の高さを決めるようにしましょう。

 

・建築費用が高い

天井が高いことのメリットとして、壁の量が増えるとご紹介しました。大きなメリットの一つですが、壁の面積が広いと建築費用が高くなってしまいます。

 

床面積を広げることと壁の面積が増えること、どちらがお得かを見極めた上で選ぶようにしましょう。

 

・既製品のサイズが合わない

天井が高いと大きな窓を設置することも多いと思いますが、窓やカーテンが既製品の規格と合わないことも。それぞれオーダーするとコストがかかってしまうことも頭に入れておきましょう。

 

・高すぎると落ち着かない

天井が高いと開放感を得られる一方で、落ち着かないと感じる人もいます。

 

部屋が広く感じることで家族との距離感を感じたり、落ち着かないと感じたりする可能性がある場合は、高すぎる天井よりも平均的な天井の高さを選んだ方が良いかもしれません。

 

・照明や配管に注意

天井が高いと照明も高い位置に取り付けることになります。照明を交換したり掃除したりする際に手が届かない可能性が出てきます。

 

脚立を用意して自分でメンテナンスすることもできますが、高所での作業は危険性も。メンテナンスを業者にお願いするとなると費用が上がってしまうことに注意が必要です。

 

◼ 天井が高い戸建ての建築事例

天井の高さに関する基礎知識やメリット・デメリットをご紹介してきました。実際に天井が高い戸建ての建築事例も参考にしてみてください。

 

・HI・RA・YA

天井の高いLDKで、もともと広さのある空間がさらに広く感じられます。リビング部分が折り上げ天井となっており、リズム感のある空間に。

 

実際の施工事例はこちら

 

・ガルバの家

リビングの上が吹き抜けになっており、広々とした空間となっています。スケルトン階段や2階の透明感のある柵がさらに開放感を演出してくれています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・ガレージハウスResortModern

こちらはリビングとキッチンで天井の高さが異なる戸建て。同じ空間でも天井の高さが違うことで、空間にメリハリを付けることができます。天井の高いリビングでは、家族がくつろぐ際に開放感を感じられる空間となっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・鎌倉 GATE HOUSE

こちらもリビングとダイニングで天井の高さが異なる事例です。ダイニングテーブルの上にはペンダントライトがぶら下がっており、おしゃれな空間に。リビングは家族が最大限寛げるように開放感のある天井高となっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・湘南 Vintage house

吹き抜けのあるLDKのうち、ダイニング部分がもっとも高い天井に。リビングはソファや床で過ごすことが多いですが、ダイニングはテーブルとイスで過ごすため、高い位置で過ごす空間の天井を高くするのは理に敵っていますよね。

 

デザイン性だけではなく実際の感じ方にもこだわった天井高の戸建て事例となっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・TO-FU

リビングとダイニング部分が吹き抜けになっており、高い天井にはシーリングファンが設置されています。開放感があるだけではなく風通しの確保というメリットにもつながる素敵なポイントとなっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

 

◼  まとめ

 

新築の戸建てを建てる際に天井の高さで悩む方も多いかもしれません。平均的な高さを把握した上で、ライフスタイルに合わせた天井高を選ぶようにしましょう。

 

ホームスタイリングが実際に手がけた天井高の高い戸建て、吹き抜けのある戸建て、天井高に違いがある戸建てなど、さまざまな事例も参考にしてみてください。

 

ホームスタイリングではお客様のご要望をお伺いした上で、最大限お応えできるようなプランをご提案させていただきます。横浜や湘南で注文住宅をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。