新築時に知っておきたい和室の収納方法とは?

 

新築時には間取りで悩むことが多いと思いますが、和室を作る場合、収納スペースに悩まれることもあるかもしれません。和室の収納として考えられる方法と、用途ごとに合った収納の考え方をご紹介します。

 

◼ 和室の収納

新築時に和室を作ろうと思っている場合、落ち着いた雰囲気やくつろげる空間を重視している方が多いはず。そんな空間の中にどのように収納を取り入れるかは悩みどころですよね。

 

和室としての雰囲気はしっかり残しつつ、スペースを有効活用できるような収納を確保する方法をご紹介します。

 

・押し入れ

「大屋根のある家」

 

和室の収納として、押し入れを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。押し入れは四方のうち三方が壁で、入り口にあたる一方を襖で仕切る形が一般的です。

 

押し入れは日本家屋などで昔からよくある収納スペースで、布団のような大きな物を収納する目的で作られています。奥行きのある衣装ケースを使って、衣類や季節ものなどを収納することもできます。

 

・クローゼット

クローゼットは主に衣類を収納するスペースのことで、ハンガーポールが備え付けられていることもあります。押し入れよりも奥行きが短いことが多いですが、衣類を収納するという目的においてはそこまで奥行きを必要としないため不便だというわけではありません。

 

クローゼットは洋室にあることの多い収納スペースのイメージですが、和室に取り入れることもできます。一般的な縁付きの畳よりもモダンな印象のある琉球畳の和室だと、洋風の収納であるクローゼットも違和感なく取り入れられることでしょう。

 

・壁面収納

「茅ヶ崎のアトリエ」

 

和室の壁一面を収納スペースとして使う壁面収納という方法もあります。押し入れのように布団を収納することはできませんが、壁面収納内にハンガーポールを取り付けるとクローゼットのような使い方をすることもできます。

 

収納スペースを細かく分けて扉や引き出しを取り付けると、本やお子様の服、おもちゃ、小物などサイズを問わず収納することができます。収納しているものを取り出すとき、その箇所しか開けないため、来客時でも気にすることなく収納を開け閉めできるのもポイント。

 

・吊り戸棚

「E_living」

 

和室では壁一面の押し入れやクローゼットではなく、吊り戸棚を設置することもあります。吊り戸棚というとキッチンの高い位置にあるイメージが強いかもしれませんが、和室の吊り戸棚は天井から床に付かないくらいの縦長の収納であることが多いです。

 

昔ながらの雰囲気のある押し入れと比べて、吊り戸棚はシンプル且つ現代的なデザインなのでモダンな和室にすることができます。

 

・小上がり部分

「積み重なる白の家」

 

隣接するスペースの高さを合わせたフラットな和室もあれば、和室を一段高くした小上がりのタイプもあります。和室を小上がりにすると、小上がり部分に引き出しを設置して収納スペースとして使うことができます。

 

引き出しの奥行きがあればあるほど引き出すために力が必要なので、来客時の寝具や季節物など普段あまり使わないものを入れておくのがおすすめです。

 

・収納家具を置く

「愛犬と共に眺望を楽しむ家」

 

和室に備え付けの収納を設置するのが難しい場合、またはそれだけでは足りない場合、収納家具を置くという方法も。和室の「和」の雰囲気を重んじるのであればタンス、現代的な雰囲気にしたければ木目調やモノトーンなど好みのテイストの家具を取り入れてみてください。

 

◼ 和室の用途に合わせた収納を考える

「Private Cafe」

 

新築時に和室を取り入れようと思っている場合、そもそもどのような用途で使うか決めていますか?和室の収納を決める際、用途に合わせて収納方法を考えていくのがおすすめです。

 

・小さいお子様のための空間として

和室を取り入れる場合、小さいお子様のための空間として使うことを考えていることも多いのではないでしょうか。赤ちゃんのうちはお昼寝スペースや遊び場として、ある程度大きくなってからも遊んだり勉強したりと年齢に応じて使い方を変えていくこともできます。リビング横に和室がある場合は、家事をしながらでも目を配れるのがポイント。

 

小さいお子様のための空間が主な用途の場合、お子様の衣類やおもちゃなど比較的細かいものを収納しやすいと便利です。お子様の寝具くらいのサイズも収納できると良いですが、押し入れほどの奥行きは必要ないことも多いかもしれません。吊り戸棚は頭を打ってしまう可能性もあるため、できるだけ出っ張りのないようにクローゼットや壁面収納がおすすめ。

 

・来客時のゲストスペースとして

和室を来客時のゲストスペースとして使用することを想定している方も多いのではないでしょうか。客間として一部屋用意するのは難しいこともありますが、和室があれば普段は別の用途で使いつつ、来客時はゲストスペースとして使うなど使い分けることができます。

 

ゲストスペースとして使う場合、来客用の布団を収納しておけると便利ですよね。押し入れの広い部分に布団を収納し、残りのスペースにはラックや引き出しなどの収納グッズを置いて、タオルや衣類、アメニティなど来客時に使えるものもまとめて収納することができます。

 

・リラックススペースとして

休日に畳でお昼寝をしたり、家事の合間に休憩したりと、リラックススペースとして使いたい方もいるのではないでしょうか。和室のように畳が広がっていると、つい寝転びたくなりますよね。リビングではソファで過ごし、和室では寝転んでくつろぐ、といったように部屋に合わせて過ごし方を変えることができます。

 

リラックススペースとして和室を使う場合、その目的のために何かが必要というわけではないですよね。大きな収納ではなく、吊り戸棚やコンパクトな収納家具があると、簡単な寝具やクッション、アロマやお香など、リラックスするために使いたいものを収納してお区ことができます。

 

・仏間として

仏壇がある場合、和室を仏間として使うこともあります。和のイメージが強くなりますが、遺影を置いたりお花を飾ったりすることで、故人を忍び、近くに感じることができます。仏壇を維持・管理するために必要なもの、お盆やお彼岸に必要なものがあれば、収納しておきたいもののサイズに合った収納スペースを確保するのがおすすめです。

 

◼ 和室の収納実例

和室の収納方法の種類、用途ごとの収納方法の考え方についてご紹介してきました。実際の和室の収納実例も参考にしてみてください。

 

・壁面収納のあるモダンな和室

一見和室に見えないほどモダンな空間。壁一面に壁面収納を設置し、本をたくさん収納できるスペースとなっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・吊り戸棚のおしゃれな和室

和室の奥の壁には吊り戸棚が設置されています。床に付かないくらいの高さまで吊り戸棚があるので、収納容量は抜群。

 

吊り戸棚の下の部分には小物を置いたり照明を並べたりしておしゃれな空間に演出してくれています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・小上がりの和室

リビングの一角に小上がりの和室があり、近くの階段からは本棚のあるロフトにつながっています。

 

和室の小上がり部分には引き出しの収納、和室には押し入れがあります。リビングやロフトとつながっていて開放感がありつつ収納容量もたっぷりの和室となっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

◼  まとめ

新築時、和室の収納スペースで悩んでいる方も多いかもしれません。そこで和室の収納方法の種類や用途ごとの収納の考え方についてご紹介してきました。スペースを有効に活用しつつ、リラックスできるような和室を作るために、実際の事例も参考にしてみてください。

 

ホームスタイリングでは和室の収納方法はもちろん、家全体の収納や生活動線を考えた設計をご提案させていただきます。横浜や湘南で注文住宅をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。