ロフトを作る際は、はしごよりも固定階段の方が良い?実際の事例も

 

スペースの有効活用ができるロフトに魅力を感じている方も多いかもしれません。戸建てのマイホームでもロフトを設置することがありますが、ロフトを作る際には登り方を考える必要があります。登るたびにはしごをセットするか、固定階段を作ってしまうか。

 

実際ロフトのある家に住むにあたって、はしごと固定階段はどちらの方が良いのでしょうか。今回は固定階段にフォーカスして、メリットとデメリット、実際の事例をご紹介します。

 

◼ ロフトへの登り方

「本のある風景の家」

 

戸建てでロフトを作る場合、登り方ははしごと固定階段の種類あります。どちらの登り方でロフトを作るか悩みますよね。それぞれの登り方の特徴をご紹介します。

 

・はしご

そもそもロフトとは屋根裏にある部屋のことをいい、天井高が1.4m以下でロフトが設置されている下の階の8分の1の面積の空間のこと。ロフトの定義としてはしごが固定されていないことも条件となっているため、本来ははしごで登るのがロフトだということになります。

 

ロフトまではしごを使って登る場合、上り下りするたびにはしごをセットして登ることになります。スペースを最小限にできる一方で、安定感に不安が残ることも。

 

・固定階段

ロフトに登るたびにはしごをセットする登り方に対して、家を建てる段階から固定階段を設ける方法もあります。固定階段だとロフトとして認められなくなる地域もあり、基準を満たしていなければ「ロフト」ではなく「階」とみなされる可能性があります。家を建てる予定の地域の基準を事前に確認しておくようにしましょう。

 

◼ 固定階段のロフトのメリット

「La Nature Maison」

 

ロフトを作る際に固定階段を検討している方は、固定階段のロフトのメリットが気になりますよね。はしごではなく固定階段でロフトを作ることのメリットをご紹介します。

 

・物を持っていても上り下りできる

ロフトをどのように使うかは家によって異なりますが、天井高が低いことから居住スペースというよりは寝室や収納スペースとして使うことが多いことでしょう。寝室として使う場合は物を持って上り下りすることは少ないかもしれませんが、収納スペースとして使う場合は、毎回物を持った状態で上り下りすることになるはず。

 

固定階段だと物を持ったままの上り下りしやすいというのは大きなメリット。はしごと固定階段のどちらにするか悩んでいる場合、物を持ったまま上り下りすることが多くなりそうな方や頻繁に上り下りしそうな方は固定階段にすると良いでしょう。

 

・はしごよりも安全性が高い

物を持ったまま上り下りしやすいこととも関連してきますが、固定階段ははしごよりも安全性が高いというメリットも。せっかくロフトを作っても、安全性が低ければロフトを使う頻度が減ってしまいますよね。安心して上り下りできるためにも、安全性の高い固定階段がおすすめです。

 

◼ 固定階段のロフトのデメリット

「子供の隠れ家がある家」

 

固定階段のロフトには、メリットだけではなくデメリットもあります。それぞれ把握した上でロフトの登り方を考えてみましょう。

 

・はしごよりも費用がかかる

固定階段のロフトは、はしごよりも費用がかかってしまいます。そもそもロフトにはお得なイメージがあるかもしれませんが、1部屋作るのと同じくらいの費用がかかります。その上はしごではなく固定階段を作るとなると建築費用が上がってしまうため、予算とのバランスを考えるようにしましょう。

 

・階段部分のスペースが必要

固定階段のデメリットとして、階段を設置するために1.5畳ほどのスペースが必要だということがあげられます。はしごは可動式になっているため、必要ないときは邪魔にならない場所に避けておくこともできますが、固定階段は常に階段がある状態で、その場所を何かに使うということもできません。固定階段がある分、居住スペースが狭くなってしまうため、間取り決めは慎重に行うようにしましょう。

 

◼ 固定階段だとロフトだと認められない場合

「木造耐火の家」

 

固定階段だとロフトだと認められないケースがあることをご紹介しました。そういった場合には、段差のある収納(階段型収納)を重ねて階段のように設置するという裏技があります。階段型収納は階段とは認められないため、収納スペースを確保しつつ階段としてロフトに登ることができます。

 

しかし階段型収納は固定階段ほどの安定感はないため、手すりを設置するなど安全性に考慮して設計するようにしましょう。

 

◼ 固定階段のロフトがある家の事例

固定階段のロフトのメリットやデメリットをご紹介してきましたが、実際に固定階段のロフトの事例も参考にしてみてください。

 

・リビングからつながる固定階段のロフト

ダイニングの上にあたる部分にロフトを作り、リビングからつながる固定階段を設置。ロフトは家族がリラックスできる憩いの場として活用されています。リビングやダイニングで過ごしている家族の気配を感じながら好きなことをできるというのは幸せを感じられそうです。

リビングの方を見ると、フラットにつながるバルコニーもあります。バルコニーで遊んでいるお子様をロフトから眺めることもできる素敵な空間となっています。

 

実際の施工事例はこちら

 

・2階の廊下から登るロフト

2階の上にロフトがある事例です。こちらは生活スペースとつながるロフトというより、2階の廊下から3階に登るような形で階段を設置。3階という扱いにならず2階+ロフトという設計ですが、安定感のある固定階段にすることで3階と同じような使い方をすることができます。

1階のリビング上は吹き抜けになっており、開放感のある空間に。居住スペースである1階と2階が吹き抜けでつながっているので、家のどこにいても家族の気配を感じることができます。

 

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・大容量の本棚があるロフト

リビング近くから階段を登ると、大容量の本棚があるロフトへとつながります。

普段から読む本ばかりではないものの、家には置いておきたいという本がたくさんある家もありますよね。そういったときにロフトがあると、読みたい本があるときだけロフトに行って読むといった使い方ができます。

 

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・リラックス空間としてのロフト

バルコニーとフラットにつながっている開放感のあるリビング。リビング横には固定階段があり、ロフトへと登ることができます。ロフトの上にはフルフラットのイスがあり、ゆっくりくつろぐことができる空間となっています。

 

こちらの家にはおしゃれで落ち着く和室もあり、リラックスできる生活を重視されていることが見てとれます。

 

実際の施工事例はこちら

 

◼  まとめ

戸建てを建てる際にロフトを作るかどうかで悩んでいる方も多いかもしれません。またロフトまでの登り方としてはしごと固定階段のどちらにするかもポイントですよね。そこでそれぞれの登り方の特徴と、固定階段にフォーカスしてメリットとデメリットをご紹介してきました。ホームスタイリングが実際に手がけた建築事例も参考にしてみてくださいね。

 

ホームスタイリングでは、ロフトや吹き抜けなど開放感のある家づくり、光や風を設計した快適な家づくりなどを行なっております。お客様のご要望をお伺いした上で、ご要望に最大限お応えできるようなプランをご提案させていただきます。横浜や湘南でマイホームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。